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博物館エキステンション   Museum Extension of the National Central Museum of Manchoukuo

博物館の夕    
回数 日時 会場 参加者数
内容
第1回 1939年4月27日(木)午後7時-10時近く 満鉄倶楽部 1,300人以上
講演 地球の進化と人生(幻灯応用) 遠藤隆次
熱河赤峰の古代文化と人種(映画応用) 三宅宗悦
映画 溶岩の破壊力 独 ウーフアー社作品
日本の庭園 芸術映画社作品
第2回 1939年5月16日(火)午後7時-10時近く 満鉄倶楽部 1,500人以上
講演 ハルピン附近に原人化石を求めて(映画応用) 野田光雄
ハロンアルシヤンの聖蛇と蛇島の毒蛇(幻灯応用) 木場一夫
映画 北氷洋の猟奇、日本の建築 芸術映画社作品
第3回 1939年7月28日(金)午後6時- 中銀倶楽部  
国立中央博物館自然科学部本庁舎の設計に就いて在京設計家の抱負をきく会
第4回 1939年10月25日(水)午後7時-11時 満鉄倶楽部 1,200人
挨拶 藤山一雄
第1部 音楽 序曲“フイガロの結婚”より  新京交響楽団 大塚淳(指揮) 吉田牧江(独唱)
第一幕の序曲“アルルの女”より
管弦楽附ソプラノ独唱 “フイガロの結婚”より
 1.スザンナの詠唱
 2.ケルビーノの宣叙調と抒情調
歌劇“カルメン”より
 1.プレリユート
 2.アラゴネーズ
 3.インターメツツオ
 4.アラゴンの龍騎兵
 5.トレアドーレ
第2部 科学講演 生物の母性愛 尊田是
化石と人生(其の一) 遠藤隆次
第3部 文化映画 満洲の大豆、秘境熱河 満鉄映画製作所作品
第5回 1939年12月2日(土)午後6時-9時20分 満鉄倶楽部 約800人
第1部 文化映画 内鮮満周遊の旅(序篇内地篇)
観光日本(満語版) 満鉄作品
第2部 科学講演 テレビジヨンの話(幻灯応用) 二井内勝治
満洲のエビ、カニを語る(幻灯応用) 木場一夫
第3部 科学映画 働く手 国光映画株式会社作品
蛙の話 東宝映画株式会社作品
国際科学ニユース 国際科学研究所作品
第6回 1940年1月25日(木)午後6時30分-9時30分 満鉄倶楽部 約800人
科学講演 世界一の植物 北川政夫(大陸科学院副研究官)
原始支那社会に就て 杉村勇造(満日文化協会主事)
文化映画 北進日本、捕鯨の話、東満を衝く 満鉄作品
第7回 1940年3月2日(土)午後7時-9時30分 満鉄倶楽部 約900人
講演 満洲の石炭層(其の1)(幻灯使用) 野田光雄
日本石器時代人の埋葬(幻灯使用) 三宅宗悦
映画 蟻の生活、世界航空発達史、特集科学ニユース
第8回 1940年5月17日(金)午後7時- 萩町記念会館*  
開会の辞 三宅宗悦
講演 化石と人生 遠藤隆次
遼の哀冊 衛藤利夫(満鉄奉天図書館長)
映画 満洲の大豆、秘境熱河 満鉄映画製作所作品
第9回 1940年12月19日(木) 満鉄厚生会館 約1,300人
第1部 映画 南海の工芸、日本紙、結晶の科学、日本刀
第2部 科学講演 非常時に於ける有線放送と無線放送 二井内勝治
世界の珍蛇奇蛇物語 中俣充志(新京動植物園長)
第3部 文化映画 草原バルガ、鏡泊湖
第10回 1941年3月7日(金)午後7時- 満鉄厚生会館  
講演 日本の風景と満洲の風景(幻灯使用) 野田光雄
清朝文官の服制について 瀧川政次郎(法学博士)
映画 二ユースの出来るまで
仙境閭山巴林北載河 満鉄製作
第11回 1941年10月25日(土)午後6時30分-9時30分 満洲医大記念講堂*  
講演 日本と満洲の風景 野田光雄
満洲人習俗の一端 堀越善博(奉天第二中学校長)
映画 娘々廟、仙境閭山、北山廟界、少年拓士の日記 鉄道総局弘報課提供
第12回 1941年12月9日(火)午後6時- 満鉄厚生会館  
講演 熱帯果実の話 小林義雄
南方問題所感 田所耕耘(法政大学学長)
映画 森の小鳥たち、東満の狩猟、雪の結晶、液体空気 満鉄提供
第13回 1942年4月20日(月)午後6時30分- 満鉄厚生会館  
講演 遺伝と進化について 遠藤隆次
オーストラリアを語る 三島三五士(兼松商店新京支店長)
映画 静止と運動、ハイキングと昆虫、沈むトンネル、謎の音、南欧の思ひ出 満鉄提供
第14回 1942年5月19日(火)午後6時30分- 協和会館  
1942年5月23日(土)午後7時- 満洲医大記念講堂*  
1942年5月27日(水) 哈爾浜(会場不明)  
講演 馬来諸島の動物 木場一夫
満洲の寒さ 久保孚(工学博士)
映画 音楽の表情、炭やく人々、蟻の生活、モンシロ蝶 理研製作
第15回 1943年4月27日(火)午後6時30分- 満鉄厚生会館  
講演 摘み草と薬草の利用法 香山万寿雄(民生部技佐)
世界第一の天然物と国土愛 遠藤隆次
映画 人道、科学する心、船の科学 理研製作
第16回 1943年10月20日(水)午後6時30分- 満鉄厚生会館  
講演 勝負のコツに就いて 藤山一雄
ニユーギニアを語る 野田光雄
映画 アルグンのカザツク、オルドスを越えて 満鉄製作
第17回 1944年3月30日(木) 満鉄厚生会館  
講演 長白山学術調査について 赤瀬川安彦
長白山の生物 竹内亮(林野局)
長白山の地下資源と天然記念物 遠藤隆次
映画 長白山学術調査団撮影映画
慈悲心鳥、泡 理研製作
満映通信
会場欄*印は奉天所在施設、無印は新京所在施設。
第14回は協和会科学技術聯合部会共催。
三宅俊成編『熱河』(満洲古蹟古物名勝天然紀念物保存協会会誌第4号、1943年)には、1942年に、5月:新京、6月:奉天・哈爾浜、7月:四平・錦州・承徳、9月:吉林・斉々哈爾・海拉爾という、博物館の夕の巡回予告記事がある。 開催時期は多少異なるが、第14回の3都市開催は、これに対応するものと考えられ、その他の都市で開催された可能性もある。 なお、予告記事となっているのは、同書の刊行が遅延したためである。
 
博物館陳列品解説の会(奉天分館)    
回数 日時 参加者数 演題 講師
第1回 1939年6月2日(金) 30余人 青磁 山下泰蔵(満洲医大附属薬専主事)
熱河離宮調度品に就て 黒田源次(満洲医科大学教授)
第2回 1939年9月24日(日) 20余人 ワール・イン・マンハの調査に就て 田村実造(京都帝大文学部講師)
斎藤菊太郎(座右宝刊行会)
小林行雄(京都帝大考古学教室)
 
通俗講演(大経路展示場)    
日時 演題 講師
1943年1月30日(土) 家庭科学 中村彦四郎(工大教授兼学芸官)
1943年2月13日(土) 珍奇な満洲産化石 遠藤隆次
1943年2月27日(土) 市場の動物 木場一夫
1943年3月20日(土) 桜について 小林義雄
 
科学ハイキング    
日時 場所 参加者数 内容 指導者
1939年5月21日(日) 京図線火石嶺炭田 177人 地質見学化石採集会 遠藤隆次・野田光雄
1939年6月11日(日) 連京線大屯駅附近
及び満鉄原種圃
90人 植物採集指導会 北川政夫
1939年9月17日(日) 土們嶺 100人以上 綜合科学ハイキング
現地講演
 土們嶺の一般的説明 清原謙造(満鉄土們嶺造林試験所主任)
 土們嶺の植物を語る 北川政夫
 土們嶺の動物に就て 木場一夫
 土們嶺の地質及地形 野田光雄
1940年9月22日(日) 林野局浄月譚養殖場 約130人 浄月譚科学ハイキング 遠藤隆次、野田光雄、小林義雄
1939年9月17日は満洲科学同好会共催、1940年9月22日は満洲科学同好会・満洲新聞社共催。
 
移動講演会    
日時 会場 内容(講師)
1939年10月5日(木)午後1時- 順天小学校講堂

講演
 白熱電球の話 二井内勝治
 人体の寄生虫 尊田是

映画
 動物園の話
 電気の話 等

1939年10月6日(金)午前11時- 白菊小学校講堂
1939年10月7日(土)午前10時- 八島小学校講堂
1939年10月9日(月)午後1時- 三笠小学校講堂
1939年10月11日(水)午後1時- 西広場小学校講堂
1939年10月12日(木)午後1時- 桜木小学校講堂
1939年10月13日(金)午後1時- 室町小学校講堂
 
満洲科学同好会例会    
回数 日時 会場 参加者数
内容
第1回 1939年6月20日(火)午後7時- 国防会館 400人以上
講演 欧米人の生活と科学 遠藤隆次
発会式、懇親晩餐会
第2回 1939年7月21日(金) 大興ビル4階講堂  
講演 日常生活における衛生上の諸問題 阿部俊男(大陸科学院衛生技術廠長)
座談会
第3回 1939年8月25日(金)後7時- 大興ビル4階 100人
講演 満洲産業資源への帝国海軍の期待 高橋長之(海軍機関中佐)
第4回 1939年9月17日(日) 京図線土們嶺 100人以上
総合科学ハイキング
第5回 1939年10月18日(水)午後6時30分-10時 大興ビル4階講堂 約40人
レコード鑑賞
講演 レコードの製作と鑑賞 伊奈文夫(満洲蓄音器株式会社文芸課長)
第6回 1939年11月18日(土)午後6時30分-10時 大興ビル4階講堂 約60人
講演 新京雑談 関屋悌蔵(新京特別市副市長兼臨時国都建設局長)
座談会
第7回 1939年12月16日(土) 午後7時-9時過ぎ 大興ビル4階講堂 約50人
講演 人造液体燃料に就て 伊藤硯太郎(大陸科学院副研究官)
幹事会、総会、座談会
第8回 1940年1月27日(土)午後7時-9時30分 大興ビル4階講堂  
講演 満洲の水力電気事業に就て 本間徳雄(水力電気建設局長)
座談会
第9回 1940年2月28日(水)午後10時近く 大興ビル4階講堂 約50人
講演 満洲開拓民問題 結城清太郎(開拓総局長)
座談会
第10回 1940年3月25日(月)午後7時30分-10時 大興ビル4階講堂 約60人
講演 人体の寄生虫に就て 浅田順三
映画 回虫と人生(3巻)(顕微鏡撮影学術映画)
座談会
第11回 1940年4月30日(火)午後6時40分-9時30分 大興ビル4階講堂  
新譜演奏会
解説 伊奈文夫(満洲蓄音器株式会社文芸課長)
講演 地質学上の諸問題 長尾巧(北海道帝国大学理学部教授)
座談会
第12回 1940年5月28日(火)午後7時30分-10時近く 新京中央放送局大放送室 約120人
放送実況見学(流行歌手楊絮の「満洲歌曲」放送の見学)
講演 今日の生活とラジオ 金沢覚太郎(新京中央放送局副局長)
擬音の種明し、録音の実験、放送室、機械室等の見学
第13回 1940年8月31日(土)午後7時- 大興ビル4階講堂 100余人
講演 科学に於ける理論の意義 石原純(民生部嘱託)
第14回 1940年9月20日(金)午後7時-9時 大興ビル4階講堂 約30人
講演 温泉と動物界 岡田弥一郎(東京高等師範学校教授)
第15回 1940年9月22日(日) 林野局浄月譚養殖場 約130人
浄月譚科学ハイキング 遠藤隆次・野田光雄・小林義雄
第16回 1940年11月30日(土)午後2時-5時過ぎ 大興ビル4階講堂 65人
白頭山を語る会
講演 白頭山探訪調査概要 尊田是
白頭山の地形及び地質 草光繁(国立地質調査所)
白頭山の植物 北川政夫(大陸科学院)
座談会 座長:村山醸造(奉天鉄道総局)
第17回 1941年1月24日(金)午後6時- 新京特別市記念公会堂談話室  
講演 ペストの話 阿部俊男(衛生技術廠長)
座談会、ペスト関係資料展示
第18回 1941年3月28日(金)午後6時- 新京特別市記念公会堂談話室  
講演 満洲の気象について 土佐林忠夫(中央観象台)
第19回 1941年6月8日(日) 営城子炭礦 180人
営城子炭礦科学ハイキング
挨拶 遠藤隆次
講演 営城子炭田の地質 野田光雄
植物についての話 小林義雄
第20回 1941年9月2日(火)午後6時- 新京特別市記念公会堂談話室  
講演 映画の出来るまで 下石五郎(満映映画科学研究所主事)
第21回 1941年9月27日(日)午後2時-5時 新京敷島高等女学校講堂 約80人
講演 長白山登山談 萬代源司(吉林鉄道局)
長白山の森林 竹内亮(林野局)
映画 長白山 間島省公署提供
第22回 1941年10月25日(日)午後6時30分-9時30分 満洲医大記念講堂*  
講演 日本の風景と満洲の風景(幻灯使用) 野田光雄
満洲人習俗の一端 堀越善博(奉天第二中学校長)
映画 娘々廟会、仙境閭山、北山廟会、少年拓士の日記 鉄道総局弘報課提供
第23回 1941年11月29日(日)午後2時-5時 厚生会館2階集会室 80人
講演 蘭印の民族と怪奇を語る 宮武辰夫
映画 南洋原始民族の生活と宮武氏の猟奇行 宮武氏持参
第24回 不明 不明 不明
不明
第25回 1942年3月17日(火)午後6時- 新京記念公会堂第2談話室  
国際情勢講話 世界は如何に改造せられつゝありや 関東軍西村大佐
不明 1944年2月9日(水)午後6時-9時過ぎ 新京記念公会堂 約30人
講演 ニユーギニアの話 野田光雄
映画  
会場欄*印は奉天所在施設、無印は新京所在施設。
第4・15・22回は国立中央博物館共催.第16・21回は満洲生物学会共催。
 
その他    
日時 場所 講演内容 講師
1943年11月2日(火) 錦州 アリユーシヤン列島の自然 小林義雄
戦時国民栄養食の科学 川瀬五郎(衛生技術廠研究官)
1944年5月24日(水) 東安市国民学校 アリユーシヤンとミクロネシヤの自然 小林義雄
1944年5月27日(土) 佳木斯市官吏会館
1944年5月29日(月) 牡丹江省厚生会館
1943年11月2日は満洲帝国協和会科学技術聯合部会共催。

犬塚康博「満洲国国立中央博物館とその教育活動」(『名古屋市博物館研究紀要』第16巻、1993年)の表1-7を改変、補訂して作製。